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2025年06月30日

お歯黒とホワイトニングのお話

皆さんはかつて日本でお歯黒という風習が有ったのをご存じだと思います。

五倍子粉(ふしのこ)と呼ばれるタンニン豊富な植物性の粉末と、鉄を酢に漬けて作った溶液を交互に塗って歯にタンニンの膜でコーティングを施しました。

タンニンはポリフェノールの一種で抗酸化作用が有ります。

さて、なぜこのような風習が生まれたのでしょう?必ず理由があるはずです。

私は次の2点を考えています。

1.既婚の女性を他の男性から守るため
探偵も、監視カメラもない江戸時代で女性の不貞を防ぐため女性の魅力を下げて既婚者であることを周りに示す意味合いであったと思います。
確かにニッと笑って歯が真っ黒だったら100年の恋も冷めますね。

2.歯を守るため
タンニンには抗酸化作用があると書きました。
いぜん、私のコラムで虫歯は歯の錆だと言ったことが有ります。そして錆は物質が酸化するという事だと言いました。抗酸化作用つまり酸化を防ぐ→虫歯を防ぐことになります。

上記の2点から江戸時代、お歯黒という風習が生まれたのだと思います。しかし、西洋的価値観では醜悪に見えたことから、明治の時代になって禁止され今に至ります。

確かに美の象徴は色白、歯も輝くような白色が主流になっています。

ホワイトニングの時代です。

医師には医師にしか使えない薬剤が有ります。医師の管理がない場合は過酸化尿素という薬剤を使います。即効性に乏しい薬剤です。歯科医院でもホームホワイトニングはこの薬剤を使います。

歯科医師のもとでは30%過酸化水素の使用が許されています。30%過酸化水素は劇薬指定で一般には買えません。確かにこの薬剤は指に着くとその場所が真っ白になるほど漂白作用が有ります。

この過酸化水素ジェルに紫外線照射して活性化させて歯の少しだけ深部まで漂白するのがホワイトニングです。


【ホワイトニング】興味がありましたら、まず相談だけでも結構です。有効な解決策を一緒に探しましょう。お気軽に笹原歯科医院にご相談ください。
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