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2025年03月24日

CAM/CADを入れられた方の感想

当院では2012年、小臼歯にCAM/CADが保険適応になってより1000症例以上の実績があります。
そこでいろいろな症例を紹介します。

1)70歳台でカラオケが趣味のAさん

ステージで歌うことが多く、舞台映えを気にして前歯部6本をCAM/CAD冠で修復を希望。患者さんの意向を汲んでシェードA-1(平均色で最も明るい色)で修復。
大変満足され次に下顎の前歯6本も希望されました。
当院では破損を防ぐ目的でCAM/CADの厚み1mm以上を確保する様にしています。そのため破損は今まで3症例しかありません。しかしその分支台歯(土台になる歯)を金属冠より多めに削らなければなりません。概ね30歳以下の生活歯(神経が生きている歯)の適応は制限しています。(のちに歯髄炎や知覚過敏が発症するリスクがあるためです。)
患者さんのたっての希望と年齢による歯髄腔の狭小化を確認し治療に至りました。
幸い、知覚過敏などの症状もなく、元気にカラオケに通っておられます。

2)20台後半女性

左下6番(第一大臼歯)だけ、金属冠が入っていた症例。
失活歯(神経が除去されている歯)で根管治療も済んでいた歯だったのでメタルコア(金属の土台)を入れてCAM/CADで治療。
口の中に金属がなくなって真っ白になったことで自信になったみたいです。

ここでひとつ申しておきたいのは、CAM/CAD冠で修復する場合、失活歯(神経の除去が終わってる歯)にはメタルコアを推奨しています。素材のコンポジットレジンは、ありていに言えば硬いプラスチックです。土台も冠もレジンでは咬合圧によりお互いにわずかながら変形すると考えられます。それは冠の脱離につながる気がしています。

なお、破損は少ないですが、脱離は明らかに金属冠より多いです。夜間ブラキシズム(歯ぎしりの一種)の既往のある人、歯冠長の短い人は特にリスクがあります。これは違う機会で詳く述べます。

3)会社での地位があがり業務がプレゼンや講演が中心になった会社幹部の40台後半男性

会社内業務が人と話すことばかりとなり、体面を気にして口腔内から金属色をすべて無くしたいと来院された患者さん。
メタルインレイーはすべてCAM/CADインレーへ、金属冠はほぼCAM/CAD冠、一部オールセラミック冠で治療しました。

この患者さん、順調に数年推移していたのに突然CAM/CAD冠が割れたと来院。
聞けば「スペアリブ」の骨を思いっきり噛んだとのこと。どうしてそんなことになったのかと事情を聴けば、「骨抜きスペアリブ」の商品名を信じてなんのためらいもなく噛んでしまったとのこと、、、。まあ、事故みたいなものか、、、。

ついでにCAM/CAD冠破折した事例を紹介します。

4)喫茶店の氷を噛んで破損した30台女性

業務用の氷は純粋で作られるため透明です。家の冷蔵庫で作る氷は何かしら気泡を含んでいるので擦りガラス状です。それで硬度の差があると思います。とりあえず氷は噛み砕かないでください。

5)冷凍庫で保存していたチョコレートを噛んだ50台男性

冷凍庫で保存していたチョコレートは石です。(笑)おそらくビッカース硬度では石に順ずる硬さだと思います。チョコレートは室温に戻し、口どけを楽しむお菓子だそうです。(知り合いのショコ)

また面白い?症例がありましたら順次紹介しますね。

CAM/CADについて、お気軽にお問い合わせください。
笹原歯科医院 TEL.078-795-2400