神戸市須磨区　笹原歯科医院　「街のかかりつけ医院として地域の皆様と共に」

年齢とともに歯も弱っていき、高齢になった時に差し歯や入れ歯などになってしまう方がいます。そのような状況になると、食べ物を満足に食べられないという悩みを抱えてしまいます。いつまでも健康な歯でいるには歯科医院が薦めている「8020運動」を参考にするといいでしょう。

8020運動は1989年(平成元年)に厚生労働省と日本歯科医院が考案し推奨している「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動のことです。
20本以上の歯を持っていれば、満足して食事をとることができると言われているからです。「生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように」ということを目指して、この運動は開始されました。楽しく充実した食生活を送るには、ぜひ「8020運動」に取り組むようにしてみてください。

8020運動を達成するために必要なことは、歯のダメージや喪失をどのようにして防ぐかというものです。歯の喪失の大きな原因となるのが、虫歯や歯周病です。
虫歯予防や歯周病予防を徹底することで、歯の喪失を防ぐことができ、歯の本来の働きを高めることができます。コミュニティケア・セルフケア・プロフェッショナルケアなどを行って、予防に努めるようにしてください。

スウェーデンのアクセルソン教授による研究で、歯科医院で定期的にメンテンスを受けた人と受けなかった人の差を見比べると、定期的にメンテナンスを受けていた人の方が歯の保有率が高かったということが証明されています。メンテンスを受けていた人達は、高齢になっても歯の本数が20本以下という人はほとんどおらず、28本全ての歯を保っている人は約40％近くもいたからです。定期的にメンテンスを受けたことで口内環境が改善され、虫歯や歯周病の予防に繋がったことが大きな要因となっています。