神戸市須磨区　笹原歯科医院　「街のかかりつけ医院として地域の皆様と共に」

歯は痛む前から予防することが大切ですが、虫歯や歯周病など、歯に痛みや異常を感じて歯医者にかかる方が多いのではないでしょうか。歯が持つ役割について知識を深めることで、歯を大切にするきっかけにしていただければと思います。

歯の基本的な役割は、食べ物を咀嚼することです。上下の前歯4本ずつ、計8本の切歯、切歯の両隣にある犬歯、犬歯より奥の臼歯に分かれています。切歯はものを噛み切るのに適した薄くて平たい形をしており、犬歯はものを食いちぎるために他の歯より鋭い形をしています。奥の臼歯は、字の通りものをすりつぶして細かくする臼の形をしています。ものを食べた際、それぞれの歯の働きによって食べ物を小さくし、生命活動に欠かせない最初の消化を行ないます。歯があることで、内臓の消化を助けたり、食事から必要な栄養素を摂取したり、健康的な生活を送ることができるのです。

咀嚼は、感覚や運動、記憶など、脳の働きに影響することが分かっていますし、歯並びが悪い場合や歯と歯の間に隙間がある場合、そこから空気が抜けてうまく発音できないことがあります。歯には、食べること以外に、咀嚼で脳を刺激する、発音を助ける、表情をつくる、顔の形を整える、姿勢やバランスを保つなど、様々な役割があります。

普段何気ない生活を送っていますが、快適な日常生活のためには健康な歯が欠かせません。多くの方にとって、歯はあって当たり前となっているかもしれませんが、虫歯や歯周病などによって歯を失う可能性もあります。満足な食事ができない、うまく喋れない、認知症リスクが高まるなど、歯を失うことでの日常生活への影響は、とても大きいものです。

歯の健康は、生きていく上でとても大切なことなのです。歯に痛みや異常を感じて歯医者にかかるより、定期的に歯科検診を受けることをおすすめします。